こんにちは。このたび明石石油本社の今まで応接室として使用していた部屋の家具を入れ替え、社長室としてリニューアルしました。さて今回のブログでは、何故、応接室を社長室としてリニューアルしたのか、どのようなリニューアルをしたのか、といったところを綴りたいと思います。
これまでは、私のデスク自体は本社勤務の社員の皆さんと同じ空間にあり、来客があると応接室を使用するというスタイルでした。応接室には、いわゆる応接セットのソファとローテーブルが設置してあり、来客対応以外の用途がほとんどなく、部屋としてもったいないなと長年感じていました。
そこまで不便というわけではないので、そのままの状態で使用していましたが、昨年よりコロナ禍が続き、オンラインの打ち合わせや会議、研修が社内外問わず増え、そのたびに空いている個室に移動して、、、というワークスタイルに変わり、不便さを感じるように。「それならば、応接室の家具を入れ替え、オンラインワークやデスクワーク、さらに打ち合わせができるマルチな空間にしたい!」という発想が生まれたわけです。
さて、そうすると欲しいものは、仕事用のデスク、打ち合わせができるミーティングテーブル&チェアになるわけですが、インターネットやオフィス什器メーカーのカタログなどで色々探してみるわけですが、、、これが何の面白みない、、、(メーカーさんを批判しているわけではありませんので、あしからず、、)。せっかくなので、何か斬新な面白いことをしたいなと思ってしまうのが、社長業の性なのでしょうか、、、
あれこれ考えている内に、「そうだ!地元浜松の木材を使用した家造りをしている知り合い(というか飲み仲間の笑)の大工の石牧建築さんに相談してみよう!」ということを思いつき、早速連絡してみることに。
私「石牧くん~、〇〇こういうことを考えているだけど、できますか?」
石牧くん「もちろん!浜松のブランド杉の天竜杉を使って、デスク、テーブル、チェア、棚とか何でもできますよ!しかも、天竜杉を使った家具制作には浜松市から助成金が出るから、既製品を購入するよりもお得ですよ!」
私「なんと!相談して良かった~。さっそく打ち合わせをお願いします!」
さすが大工さん!要望に合わせて、オリジナルの家具を造るのもお手のもの!しかも助成金が出るとは知らなかったです。助成金の名前は、「天竜材ぬくもり空間創出事業費補助金」。条件にもよりますが、なんと家具製作費の半分が補助されます。これは利用しないと損です!浜松市も地元の林業を守るべく、天竜杉の地産地消に力を入れているんですね!こういう税金の使い方は効果的で地域のためになりますね。
さて打ち合わせを進めていく内に、せっかくだから、部屋全体から木のぬくもりが感じられるデザインにしましょうとご提案をいただき、既製品の家具では絶対に表現できない、木のぬくもりと一体感、統一感を感じるプランとなりました。
工事前には天竜杉の木材加工会社も見学させていただき、丸太の状態から出荷前の製材まで加工する工程や今回実際に使用する木材の箇所(部位)も説明をいただきました。丸太の状態から切り出す箇所によって、材質や風合いが全く違うそうです。そして、木は捨てるところは全くなく、切れ端のようなものも、ウッドチップや割り箸など何かしらの形で利用しているそうです。ちなみに今回使用する木の部位は、マグロで言えばトロの部分とのことで最高の素材を選定いただきました。何十年とかけて育てた木を丁寧に加工し、余すところなく大事に利用している姿を見て、自然との共生、自然の循環を感じさせていただきました。林業とはまさにSDGsが凝縮された産業ですね。
いよいよ工事がはじまりました。すべて手作りのため、寸法も現場で調整しながら組み立てていきます。石牧くんの大工としての真剣な眼差しがカッコいいです!
そして完成写真がこちら!!
どうですか!この木の存在感!天竜杉の綺麗な木目をそのままに、部屋全体が木に囲まれている、そんな雰囲気です。そして写真では伝わりませんが、木の香りが凄いんです!目をつぶるとまるで森の中に佇んでいるような感覚!キャンプ好きのわたくしとしては、最高の癒し空間!石牧建築さん、素晴らしい空間をつくっていただき、ありがとうございます!
早速、来客対応で使用しましたが、部屋に入った瞬間、皆さん「おっ!すごいですね!」という反応をされます。そして、私からは、かくかくしかじかと地元天竜杉を使用したオリジナル家具制作の話をするわけです。当社も地域密着の企業として、少しばかりですが今回地元の産業や資源を応援することができ、地域貢献を考えるきっかけをいただきました。来客対応の際には、地元の産業、資源をしっかりピーアールしていきたいと思います。